【大学生/20歳女性】
私と船との出会いは小学生の頃。
釣り好きの祖父が船に乗せてくれたことがきっかけでした。
潮風を切って沖に向かうワクワクした気持ち、自由自在に操船する祖父の姿、
海から見る海岸線の景色。
その楽しい思い出が「いつか船舶免許を取って自分で操船したい」という夢に変わりました。
大学に入学して生活も落ち着いたので、早速免許取得にチャレンジすることにしました。
とはいえ、これまでは祖父の船に乗せてもらうだけだったので、
船舶免許のことはおろか海や船のことはさっぱり分かりません。
まずは祖父が昔からなじみの「清水マリンサービス」を訪ねてみることにしました。
スタッフはみんな気さくな方ばかり。
何も知らない私に免許取得の流れを丁寧に教えて下さって、
「ちょっと船を見てみる?」とちょうど整備のために陸揚げしてあった船を見せてくれました。
祖父の船を見慣れているはずでしたが、
免許を取って自分が操船することを想像するとなんだか新鮮な気持ち。
その場で講習を申し込みました。
私が取得した「二級小型船舶操縦士」は、
学科講習1日、実技講習1日、試験1日の計3日間で免許取得を目指します。
海上でのルールや船の構造などを学ぶ学科講習では聞き慣れない専門用語も多く、
初めは少し戸惑いましたが、講師の方が分かりやすくポイントを押さえて教えてくれました。
実技では着岸が難しかったのですが、何度か練習してコツをつかむことができました。
離岸、着岸は緊張しましたが、沖に出て走る爽快さは最高!余談ですが、
実技で学んだロープワークは意外に日常生活で役立つ場面があり、
友人に披露すると「すごい!本物の船乗りみたい!」と驚かれます。
講習から試験までは1週間。テキストを見ながら毎日コツコツ勉強し、
自信を持って臨んだ試験は合格。
真っ先に祖父に知らせると、まるで自分のことのように喜んでくれました。
昨年、体調を崩してから船に乗ることがめっきり減ってしまった祖父。
「私が乗せてあげるから、釣りに行こう」と約束しました。
先日、大学の先輩から能登でマリンジェットで遊んだ話を聞きました。
マリンジェットも楽しそう!次は「特殊小型船舶免許」の取得を狙っています。